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ハムスターに学ぶ/2005年8月29日

高齢のロボロフスキーハムスター、ソクラテス課長とガリ主任は定年退職し、現在、嘱託として、受付においでいただいている。
どちらも2歳を過ぎているが、ガリの方が年上である。

ガリは、今年の梅雨時期の異常な湿気のために、免疫力が低下したようで、頬と背中に腫瘍ができてしまった。 事務所入り口にスノコを敷き、その上に水槽を置いているのだが、湿気で、水槽にモヤがかかるほど。さらに、朝の掃除の散水の際に、入り口ドアの透き間から水が入るほど、ドアに水をぶっかけるメンバーがいるので、わずかな晴れ間がのぞいても、入り口は湿気たままだった。

ガリの頬はまるで宍戸錠を通り越して、コブとりばあさんの状態で、これがジャマになるのか、食欲も落ち、きゃべつやヒマワリの種を食べなくなった。ちりめんじゃこや、ポップコーンを少し食べるだけだ。アガリクス配合のペレットや、ウィダーinゼリーを与えてみたが、チャレンジ精神旺盛なソクラテスは喜んで食べるものの、ガリはしり込みしてしまう。
ヘンな突起が気になって仕方ないソクラテスは、ガリの背中をなぜてしまう。ソクラテスはとても賢いので、注意すると「分かった」という顔をしてやめるのだが、わたしがいないところで、思い出したようにつついているらしい。ガリの背中は、耳の付け根から尻まで、マルハゲになってしまい、弱々しく痩せてしまった。

それでも、自然界で単独行動をとるハムスターは、生き残るために病気を隠す生き物である。
ガリは、わたしの目をじっと見つめ、「これだけ元気なんだぞ!」といわんばかりにホイールを回し、「見た?」と言うように、またわたしの目を見る。足は痩せ細り、背中の皮膚が露出しているにもかかわらず。

がんばっているガリを、いくら高齢とはいえ、このまま弱らせてなるものか。しかし、臆病な生き物なので、動物病院へ連れて行くと、連れて行くこと自体が、逆にストレスになって、悪化しそうだ。
なによりも、栄養をとることが一番だ。ガリの持つ自然治癒力に任せよう。
というわけで、熊本かぼちゃを三温糖と伯方の塩で薄味に煮含めた甘煮と、鳴門金時のレモンはちみつ煮をおすそわけしてみたら、とても気に入り、これを食べれば元気になる!とばかりに、よく食べた。そして、ガリが食べている間、ソクラテスは、ホイールを回したり、サラダ菜を食べるなどして、全くジャマをせず、ガリが食べ終わるのを待っている。
ガリは、はちみつや、さつまいもを食べれば元気になるということを、野生のカンで了解したのだと思う。
2カ月間あげ続けたら、少しずつ元気が戻り、産毛がはえてきた。そして、足の動きが力強くなってきた。

もっとも、ガリの食べる量はといえば、一日に1cm角くらいである。そのため、わたしの夕食の主食は、2カ月間ほぼ連日、かぼちゃ、あるいは、さつまいもであった。わたしは毎日同じものを食べ続けても全く平気な人なのである。あと一歩で、毛が生えそろいそうなので、もうしばらく、かぼちゃと、さつまいもを煮るつもりだ。

ペットショップで産まれ育ったハムスターにでさえ、自然治癒力がある。
人間だって、自分の身体の中の声や反応に耳を傾ければ、何か分かるものがあるはずだ。大至急病院へ行くべきかどうか、どのような治療方針が出るかどうか。自分の病名にも見当がつくはずだし、そうすればネットサーフィンして、行くべき病院も調べることもできる。薬が多すぎるか少なすぎるか、薬が自分に合っているのかどうかも、分かるはずだ。

昔、自分の頭痛の正体も治療方法も知らず、病院でもらった薬も効かず、酸素が足りない感じがして、深呼吸ばかりしていた。呼吸法の本を買ってきて、やってみたこともある。不器用なので、うまくできなかったが、このタイプの頭痛の場合、酸素吸入で軽減する人が結構な数いるんだそうだ。

さらに、パブロン鼻炎スプレーを発売当初から使っていた。リドカインが入っていて、頭痛を軽減できる可能性があるなんて、考えることもなく。

頭痛になると、カフェインがいいような気がして、コーヒーを飲んでいた。わたしのタイプの頭痛には、カフェインは、いいらしい。

そして何にでも、一味唐辛子をかける。味が好きというのではなく、身体の中の声が、かけろというのだ。みそ汁や清汁、雑炊、天つゆに、唐辛子。もちろん冷やっこにも、一振り。煮物にも、一振り。さいきん知ったのだが、カプサイシンは、このタイプの頭痛に、何がしか効くという情報がある。

頭痛の掲示板で、管理者のブイエスさんに、「野生のカン」って言われたけど、ほんと、野生のカンで生きているのだ。

「野生のカン」にしたがって、細く長く健康を維持していきたいものだ。
そして、せっかく当事業所と縁あって入社したソクラテスとガリには、長生きをしてもらいたい。

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